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模様・文様・紋様のちがいは何?

模様・文様・紋様

 

3つの言葉の違いについて、意識して使い分けていますか?

広く使われているのは模様でしょうか。

 

考えてみれば、私もきちんとこれらの違いについて、わかっていませんでした。

 

 

 

調べてみました。

 

1)フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

模様(もよう)とは、ものの表面に自然に発生する、または人工的に表されたなどのこと。また、なりそうな様子やそのような状況、という意味で慣用句として用いることもある[1]。一例として、空模様(気象)などがある。

 

類義語に紋様(もんよう)と文様(もんよう)がある。

 

紋様は平面上に広がった模様のことを特に示す語で、たとえば海岸や砂丘に風や波によって描かれた模様を「砂紋」という。

 

文様は人工的に表された模様のことを特に示す語で、例えば土器に縄を使ってつけた模様を「縄文」という[要出典]。また文様のうち、いくつかの線を斜めに交わせることによって表され模様のことを特に(あや)という。

 

2世界大百科事典 第2版

 

物の表面を飾るためにつけられた図様を文様という。文様は紋様あるいは模様(もよう)とも書かれる。普通には,装飾史において,様式化したモティーフの単位を,その構成原理にもとづく学問的な対象としてみる場合に〈文様〉の術語を使う。これに対し,やや紋章的な感じをふくむ図文を〈紋様〉と呼び,染織などを主とする工芸品に〈型〉としてくりかえされるような意匠の場合は,一般に〈模様〉と呼ばれる。歴史的には〈光琳模様〉のように,模様という言葉は,日本では江戸時代以後に流行するようになった。

 

3)百科事典マイペディア

 

装飾的効果をあげるためにものの表面につけられる図形で,規則正しく繰り返される場合が多い。模様ともいうが,通常,装飾史において様式化されたモティーフの単位を学問的対象としてみる場合には〈文様〉の語が使われる。一方,工芸品に繰り返される意匠の場合は,〈模様〉と呼ばれるのが一般的である。文様による装飾は人間のなかば本能的なもので,各地各民族の間で古くから建築,工芸,服飾等多方面に用いられている。新石器時代土器エジプトの壺絵(幾何学様式)にみられる純粋に幾何学的なもの,雷文流水文のように様式化したもの,アカンサスアラベスクパルメット等のように動植物をモティーフとしたものに大別されるが,一般に徐々に形や構成を簡略化し,抽象化される傾向がある。

 

 

チーーーーン

 

全くわかりません。

かえって、こんがらがってしまいました。

 

こうなったら、誰かのまとめ文章から考えるしかありません

 

以下「日本図案家協会意匠顧問」の、藤井健三先生の書かれた文章です。

 

「きものの文様」世界文化社 より抜粋

 

はじめに

 

 多くの衣装や用具、調度類の表面に施された種々の美しい図案や絵は、「文様」または「模様」と呼ばれます。文様は「紋様」と書かれることもあり、文様と紋様、または模様を、私たちはあまり区別せずに使っているのが現状です。

 

 古代、華やかな貴族の生活を飾った絹の刺繍や織物は、彼らの地位や身分を象徴する重要な図案とされ、また漆器や陶器、金工品などに施された工芸意匠も、唐物文化の権威を背景に理想の形として考えられてきました。それらは整って美しいことから「文(紋)」の用語が一般に用いられていたようです。一方、農耕や工作による生活を営んでいた庶民は、生活着である麻布に装飾可能な染め技法を用いて、絵模様を専ら表現手法として中世以降に発達させていきます。江戸時代に開花した町人文化は、この染め模様によってもたらされます。

 

 このように古代から中世・近代を通じ、文様と模様は、互いに独自の環境と特徴を持って表されてきたといえます。貴族の公家文化を受け継いだ上方の織物文化圏では「文様」が、また町人・武家文化の爛熟した江戸の染物文化圏では「模様」の語が比較的多用されたのではないでしょうか。また時代を経て「モンヨウ」が「モヨウ」となまっていったことも考えられ、表現は異なっても両者は同質の言葉としてあったのではないかと想像できます近代・現代ではさらに用語の統一が進んで、双方をあえて異なる意味で使い分ける必要や、それに囚われることがなくなったといえます。

 

 

藤井先生の書かれた内容を要約すると、

 

言葉の起源として古いのは文様で、まずは京都の貴族文化の中で「文様」という言葉が使われはじめ、やがて上方の庶民文化の中から「模様」という言葉が生まれた。この庶民文化は江戸の町人文化に受け継がれ「模様」が江戸を中心に多用されるようになった。

 

また、「モンヨウ」は、時代を経て「モヨウ」となまって発音されるようになった。

 

現在は、双方をあえて異なる意味で使い分ける必要はないし、囚われる必要もない。

 

 

 

という事は・・・・

 

どっちでもいい!ってことになります。

どちらを使っても間違いはありません。

 

あえて言うなら

「文様」は上方文化

「模様」は江戸文化

 

ニュアンスが強くなりますってことくらいかな。

 

私は、言葉の響きとして・・・「モンヨウ」の方が好きなんです。

 

ですから、私は文様を採用いたします!